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弱ペダ:巻島裕介と触れあい10題

第7章 手取り足取り:同学年総北 ほのぼの





そうそう。
私は、それを言いたくて彼を待っていた。


「じゃーーん!!」


回答用紙を巻島くんに見せると

「ぉ、、、」


言葉を失っていた。








「神月、
今回のテストの平均点知ってるか?」

巻島くんは頭を抱えながら私に聞く。




「えーっと、確か76点?」


今回はみんな、がんばったな。
って数学の先生褒めてたよね。


巻島くんはコクリと頷く。



「お前の点数は?」



「66点!!」

巻島くんがガクッと肩を落とした。




これでもいつもの倍くらいの点数なんだけど、、、



と呟くと、てことは普段赤点ギリギリか、と
巻島くんは苦笑いを浮かべる。




「あとね、巻島くん。
私、もう一個、伝えたい事があるの。」


不思議そうな顔する巻島くん。





「たぶん、私、
、、、巻島くんのこと好きだと思う。」


横を向いてスポーツドリンクを飲もうとしていた
巻島くんがゴフッと吹き出した。


「大丈夫?!」

立ち上がった私は
咽せている巻島くんの背中を撫で
借りたタオルで彼の顔についたドリンクを拭き取る。



「っ神月が、、」


巻島くんが急に上を向くから


「私が?」


慣れない角度と距離で
あんまり合わない目が合って


吸い寄せられるように彼に口付けた。



初めてのキスは スポーツドリンクの味だった。




「責任、とれよ、、、」

ポソッと
巻島くんの声が聞こえて
次の瞬間にはもう一度、彼とキスをしていた。







fin






あとがき。

おバカヒロインと巻ちゃん。
巻ちゃんを狼狽えさせたかった話。
平均点って、どれくらいが高いんだろう?

使わなかったけど裏設定としては
数学以外はできるヒロインです。


最後までお読みいただきありがとうございました。


2020.03.04 朱華
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