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弱ペダ:巻島裕介と触れあい10題

第4章 背中合わせ:年下総北 悲恋


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神月は俺の2つ下、小野田達と同じ学年。
同じ学年には見えないほど
大人びていて落ち着いている。


帰り道いろんな事を話した。

俺の事も話したし、神月の事も色々わかった。


ただ、俺の進学の話や
俺が図書室に通っている理由は
聞かれなかった。


もしかしたら、もう知っているのかもしれない。




「わざわざありがとうございました。」

楽しい時間というのはすぐに経ってしまうもので
駅までの道のりは一瞬だった。


駅に向かって歩こうとした神月の腕を掴む。



「先輩?」
驚いて振り返ろうとした彼女を他所に俺は続けた。


「このまま振り返らないで聞いてくれッショ。」
彼女の小さな背中に自分の背中を合わせる。
「はい」
と神月が頷いたのを聞いて続ける。




「ちゃんと話したのは今日が初めてだったよな。
でも、図書室で神月の姿を追い始めたときからずっと、、」


君に触れたいと思ったときには手遅れで。

困らせることを知っていたのに
伝えずにはいられなかった。



「、、、神月のことが好き、、ッショ。」


黙って俯いていた神月が顔を上げて言った。

「、、先輩、私、返事決まってるんです。」


想定外の状況に俺は驚きを隠せず、
何にも言葉が出ない。


「でも、先輩ズルいから言いません!
聞きたかったら私に会いに来てくださいね!!」


神月はそう言ってホームに駆け出した。



いつか また会えたときに
大好きって 伝えますね。









fin






あとがき。
めっちゃ長くなってしまいました。
名前変換ほぼなくて
ハッピーエンドにできなかったのが残念です。

告白するのが
巻ちゃんパターンとヒロインパターンで悩みました。



最後までお読みいただきありがとうございました。


2020.02.22 朱華
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