第3章 サスケ
それからというもの、カカシさんにサスケや班員たちの話を聞いたり、こっそり見に行ってみたりしている。
例えば、今日は『子猫探索』のようで、サスケとナルトはとても不満そうに捜索に当たっている。
カカシさんはいつも通り木陰で読書。
少しイラッと感じたので、ちょっかいを出しにそぉ〜っと近づいてみたら、やっぱりバレて、
捕まってしまった…
「あ、あのぉ…」
がっちりカカシさんの腕の中で首ホールドをくらっていた…
下忍時代に修行をつけてもらっていた時も、少しちょっかい出しても捕まれば毎回腕の中で、反省したと認められるまで解放して貰えないのだ…
首にがっちり巻きついた腕をトントンとしてみたら意外とすぐに離してくれたので、謝罪の意を込めて笑顔を向けておく。
少し呆れた笑顔でため息をついたカカシさんが本を取り出して、いつものようにまた読書を始めた。
けれど私への追求は忘れてなかったようだ…
カカシ「なぁにしに来たの…お前暇じゃないでしょ」
まずは説明。 毎回こんな感じだ…
自分でいうのはアレだが、医療忍者としてかなり才がある方の私は各所引っ張りだこである。
が、可愛い弟の為ならばその合間を上手く使って遠くから、そぉ〜と見るのだ。
「今日は午前休みなんです」
嘘はすぐにバレてまたホールドコースなので、しっかりと素直に話すのが、頭のイイ奴です。
カカシ「そゆことね。で?サスケか?」
流石は写輪眼のカカシ。全てお見通しですね!
が、そういう訳でもなく、だいたい私が来る理由はサスケ目当てなのだ。
しかし最近ではナルトにサクラちゃんも個性豊かに面白くて、見に来てしまう理由になっていた。
「はい、たまには見ておこうかと」
カカシ「本当、サスケ好きだよねー。ブラコン?」
ぶ、ぶら、ブラコン…そ、んなに重度なのかな?
が、それでもいい、私がサスケを愛していることに変わりはないのだからね!
「それでいいですよ…」