第3章 サスケ
私は医療忍者として病院を主とし火影屋敷や各医療機関を勤め先としている。
毎日多くの怪我人や病人がやってくるので、サスケがいた時も帰りが遅くなることが多かった。 だからサスケは家事が得意になったのだろう。
そう、サスケがいた時は本当に幸せだった。遅く帰った日には夕食を用意してくれて、風呂の湯船まで抜かり無かった。それに帰ってサスケがいるという、なんとも言いがたい気持ちがあって、幸福が増した。
本当。
感謝しかない。
が、これからはサスケはいない。寂しい…が、成長し新しい道を進む弟を応援しよう。
私ももう18になる。しっかりしよう。
今日もボロクソに疲れ果て、足を引きずりながらアパートの階段を上がる。
玄関の前に来ればドアノブに手紙が巻き付けられていた。
切れたりしないように慎重にその手紙を開き、読んでみる。
雪華へ
今日の演習、合格した。これからは俺も下忍になる。
今まで傍で支えてくれてありがとう。
これからも俺を見ていてくれ。
サスケ
涙が、溢れて止まらなかった。
イタチの背中を追いかけていた、あのサスケがこんなにも立派に成長してくれた。
昔、サスケのアカデミーの課題を手伝った時に見た少し乱雑さのある文字は今ではこんなに綺麗な文字になっている。
ちゃんと、成長してる。
「(立派になったね、サスケ)がんばろ…」
私も立派な忍になるよ。
サスケの手本となれるような忍になるから。
心の底から、歓喜が収まらなくて夜は上手く寝付けなかった。