第6章 天
日が昇っているうちに、幕が上がった戦争は夜にまで続いていた。
医療班のテントから空気を入れ替えようと布を持ち上げた時。
ふと、空を見上げれば月が明るく私を見つめている気がした。
そして、心臓が跳ね上がった。脳に直接声が響いた。
『行け、今行かねば後悔するぞ。すべてにけじめをつけ、判断をしろ。すべては流れゆくままに事が運ぶ。』
体は、走っていた。なぜかわからないけど行先は月が導いてくれている気がした。
たどり着いたのは一つの洞窟だった。
中からは懐かしいような、覚えのあるチャクラを感じた。サスケを。