第4章 霞
最近のサスケの様子。
どこか切羽詰まっているような、焦りが強くなっていっている。
多分、ライバルであるナルトの急成長がどこか歯がゆい思いをさせているのかもしれない。
けど、違いない。
イタチに会ってしまった以上、今までの日常はサスケになんらかの疑問をあたえてしまうのだろうから。
雪華「サクラちゃんは今すぐ二人を追いかけて、止めて!私はカカシさんを呼んでくるから!」
サクラちゃんは今にも泣き出しそうだったから強めに伝えれば、ハッとした様子ですぐに二人を追った。
サスケ、あなたの進む道をイタチが先導しているのはわかっているの?
イタチを追いかけることが、自分を回りを苦しめることを分かっているの?
あなたは、恵まれてると思ってもいい。
お願い、あなたまで一人になろうとしないで。
カカシさんの病室にいけば任務服に着替えてる途中で、「えっち」なんて言われたけど、そんな事ほっておいて、すぐに屋上へ行けと窓からほっぽった。
私が到着したころには水のタンクが二つの穴が開いていてサスケが去る姿があった。
二人の喧嘩はカカシさんが止めてくれた。というよりかは未遂にさせた。
サクラちゃんを抱きしめていれば私の胸でずっと泣いて、ナルトは何か思い悩んでいる様子だ。
カカシさんがサスケは任せてというのでお願いして私は二人を任された。
いまだに泣き止まない彼女の頭を優しく撫でてやると、少し落ち着いたのかこちらに顔を向ける。目は真っ赤で痛々しい。
女の子をあれほど泣かせるなと言ったのにサスケ…