第4章 霞
しかし、その後の行動は自来也様がナルトと綱手様捜索のために赴いた先で交戦になった。
その時に、サスケが「イタチがナルトを狙っている」と知って追いかけた先、重傷を負って帰ってきた。
イタチの瞳術によってカカシさんとサスケは心、体共に重症。
木ノ葉の医療忍者で彼ら二人を救うことが出来る人物と判断されたのは、三代目火影ヒルゼン様の後任として推薦を受けた綱手様だけだった。
もとより綱手様捜索任務に当たっていたナルトと自来也様が続行として捜索を開始し、無事綱手様を連れて帰還した。
そして回復した二人を後診察に私があたっていた。
雪華「イタチと会いました・・・」
カカシさんには私がイタチと恋仲であることを伝えてある。なにせ中を取り持ってくれたのもこの方だ。
雪華「やっぱり、かっこよかったです。イタチは」
カカシ「そうか…何もされなかったか?」
雪華「はい。 …サスケ、大丈夫かな…」
カカシ「どうだろうな…あいつはお前以上に違う意味でイタチのことを想っている。」
雪華「‥‥でも、サスケは私が守るって彼と約束したんです。それに一人になろうとしていたサスケの側に今はナルトもサクラちゃんもカカシさんもいてくれてる。それが、あの子の支えになっているから…大丈夫だって信じています」
カカシ「そうね…サスケにとってナルトは一生のライバルだろうからね」
雪華「はい。私はサスケ派ですけどね?」
カカシ「はは」
カカシさんは全快とまでは言わないが大分良くなっている。
次にサスケの病室に訪れてみれば、底には立ち尽くしたサクラちゃんと散らばった兎リンゴがだけだった。
雪華「サクラちゃん?どうしたの」
サスケも全快とまではいかないが、動けはするだろう。トイレにでもいったのか・・・
サクラ「雪華さん・・・サスケくんと、ナルトが…」
雪華「?・・・・まさか、喧嘩!?」
サクラ「喧嘩、ならいいんだけど、すごい形相で、特にサスケ君が!屋上、に」
雪華「・・・」