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【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第6章 身だしなみは誰かの為に


少し考える様な仕草をした御手杵様が、

「ここで直すのはちょっとなぁ…。ついて来いよ」

そう仰るので、素直に従った。

先を歩くお二人は何やらひそひそ話をしている。
小声での話が聞こえてくる。


「もしや…」とか、
「しかし…」とか、
「取り決めが…」等と蜻蛉切様が躊躇うよう様子を見せてはいたけれど、

「帯を直すだけだろ?」と、御手杵様が返すとそれ以降口をつぐみ、

「取り決めを守ってる奴なんて居やしないじゃないか」
「乗る気が無いなら来るなよ」

の言葉に、何も言わずその場を後にしてしまった。

「…あの、私、何か粗相をいたしましたか?その…蜻蛉切様は…」

「気にすんな。あいつは生真面目だからな。それか、興味が無いのかもな」

「そう、ですか…」

「んじゃ、入れよ」


引き入れられたのは、御手杵様の自室の様だ。
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