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【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第4章 『約束』は頷くべからず


カチャカチャとベルトを外す音が響く。

「嫌か?」と問われて、答えられなかった。

この後に続く行為は分かる。

自分の身体の芯が熱を持っている事も自分で分かる。

けれど【痛かった】と言う記憶もある。

ハジメテの時は、次を求めるような甘美を得る事は無かったから余計に躊躇してしまう。


何も答えない私の頬に薬研様が触れた。

「止めるなら今だ」と
「嫌なら言え」と

『嫌』とも『良い』とも言えない私は静かに首を振った。



「今のは肯定と捉えるぞ」


組敷いた薬研様が私の片膝を持ち上げた。

瞬間、身体に走る衝撃。


「あぁぁぁっ!」


耐えきれず、一層の声が上がった。

ズンっと中心に入り込む感覚に引き裂かれてしまいそう。

感じたのは、痛みと圧迫感。


「力抜いてくれ」

顔をしかめた薬研様が言うが、力の抜き方がわからない。

「やげ、ん様…。薬研様っ」

どうしてよいかわからず、目の前の人の名前を呼ぶと、薬研様は優しく微笑んだ。


「彩」

また、ぎゅっと胸が掴まれる感覚。

「…薬研様っ」

「悪いが、加減出来そうにない」


そう断りを入れられ、ガツガツと揺さぶられる身体。

次第に痛みが麻痺して、
違う感覚が押し寄せ、
一層甘い声があがった頃…

内側に薬研様の熱が放たれた。



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