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【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第4章 『約束』は頷くべからず


「彩様ー!!」

並べられた机の端の方で秋田様が手を振っている。

目の前の食事に視線を落としていた男士様達が、一斉に顔を上げ、今度は秋田様に注目をした。


「僕の隣で食べましょう。約束しました!!」

小さな掌を目一杯広げて、
ぐんと腕を伸ばして、

「こっちです。こっちです。」

と私を呼ぶ秋田様。


ざわざわと皆様の声がする。

「粟田口が取り込んだ」とか
「出遅れないように」とか

そんな言葉が聞こえた。


どうしたらよいのか?と隣を見れば、
審神者様はなんだか嬉しそうに「行っておいで」と私の背中を押した。


自分に与えられた膳を持ち秋田様の元へ向かおうと立ち上がる。

すると、目の前に誰かが立ち塞がった。

「僕が持って行ってあげるよ」

白いジャージの様な上着を肩からかけた男士様だった。




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