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【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第4章 『約束』は頷くべからず


【見目麗しい】

この言葉は彼等の為にある言葉ではないだろうか??

そう思える程、男士様達がずらりと並んだ景色は壮観で美しかった。

湯浴みを終え、案内された大広間。
私が見た、只だだっ広く畳敷きが広がっていた風景とはがらりと変わり、宴会場のように机が並べられていた。

「彩だよ。よろしくな」

審神者様からそう紹介された時の気まずさといったらもう…。

男士様が一様に私の方を向いている。



どこを見渡しても、誰を見ても、そのご尊顔は美しく、そして…その美しさが怖かった。

鋭い刃物の様に突き刺さる視線。視線。視線。


「まだ小娘じゃないか」と誰かが言っている。

「可哀想に…」と

耳に入る言葉の端々が、
不安で、不安で、仕方がない。




「さぁ、食事にしよう!!」

なんて審神者様は言うが、私は食事どころでは無い。

この場から逃げ出してしまいたい…。そう思った。



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