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【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第4章 『約束』は頷くべからず


「こら、秋田。勝手に『約束』を取り付けちゃいけねぇだろ?」

秋田くんと同じ服の男の子が彼を嗜める。

「…でも、僕、一兄と…」

と、しょげる秋田くん。

「あの…」と間に入る為に声をだせば、


「あんたも!!」

と、先程の彼は私に向き直った。


「俺たちの言葉に安易に頷いちゃいけないぜ。俺たちだって神様の端くれだ、下手な『約束』は命取りになる。わかるだろう?」

嗜めながら私に問いかける。

わかるだろう?と言われても…
それより、さっき…

「…あの、神様とは?」

さっき、彼は自分達は神様だと言った。
私にはどうにも人の子にしか見えないんだけれど…。

「あんた、大将から何も聞いてないのか?」

目の前の彼は目を丸くする。

「大将とはどなたですか?」

「審神者だよ。大将って呼んでんだ」

「ハイ!!僕は主君とお呼びしています」

秋田くんが、右手をあげて発言する。

「審神者様…ですか?」

「そうだ。それで、何も聞いてないのか?」


また、同じ事を言われた。

「…あの、『何も』とは?」

私が問いかけると、

はぁ…とため息をつき、
「大将は本当に…」とガシガシと頭を掻いて、
「仕様がないな」と顔をあげた。
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