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〖イケメン戦国〗翡翠色の向日葵《豊臣秀吉短編集》

第6章 蝶々結びの秘め事《共通ルート》/ ♥






「秀吉、さっ…ぁあぁっ、やっ…!」





秀吉さんは私を何度も組み敷いて。
東の空が白んで来るまで、何度も何度も……
私の躰を貫いては、その熱を放った。

そして、その夜から。
秀吉さんの態度が少しずつ変化していった。
その言葉も、姿勢も……
まるで、私を離さないとするみたいに。



なんで、秀吉さんはそんなに?



私達の行為に気持ちは無いんじゃないのか。
身体だけ気持ち良くなれれば……
それだけの関係ではなかったの?

解らない。
秀吉さんの気持ちが…解らないよ。

私は秀吉さんの変化に戸惑いながらも、ますますその熱を抗う事は出来なくなっていた。

そんな中で起きた『異変』
秀吉さんとこんな関係になっていれば、それはいつか訪れる事だったかもしれない。

それは、私の気持ちを揺らがせ。
秀吉さん、政宗も巻き込んで、これまでの関係を一変させることになるのだ───………















*****















(……体調悪いな)



その日、私はフラフラとしながら、頼まれた仕事を終わらせるために城下を歩いていた。

歩く足元がおぼつかない。
数日前から続いている不調は、最近ますます酷くなっていて……

頭痛や目眩、吐き気。
そんなものに襲われるたび、私は頭を捻って原因を考えていた。

寝不足だからかな?
ここのとこ、あまり寝ていないから……
多分それが一番の理由だと思う。




────秀吉さんとの交わりは、
ここのとこ毎晩のように続いている




夕方になると、必ず蝶々結びの組紐が置いてあって。

そして秀吉さんはやってくる。
そのまま夜通し、私を激しく抱いて……
朝方には帰っていく。

それが最近では毎日繰り返されていた。
政宗の話をした、あの夜からだ。
そして……
秀吉さんは毎晩、私に言う。




『────もっと、俺を見ろよ』




それはまるで懇願するようで……
切なげに掠れる声が、耳から離れてくれない。

私、秀吉さんしか見てないよ?
抱かれている時は…秀吉さんしか見えない。
なのに、なんであんなに必死なんだろう。

なんで…あんなに泣きそうに言うの?

ますます秀吉さんが解らなくなっていた。
そして、頭の中は常に秀吉さんで占めていて……

他を考える隙なんて…私にはないのに。








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