第6章 蝶々結びの秘め事《共通ルート》/ ♥
「俺との閨で、他の男の事考えてたのか」
「え……」
「お前を抱いてるのは…俺なのに」
「あっ……!」
次の刹那。
腰を抱いていた片手が私の脚の間に割り込み、ぐずぐずになった私の蜜口に触れてきた。
そしてぐちゅり…と無遠慮に指を挿れられる。
さっきまで蕩かされていたそこは、その刺激に否が応でも反応し……
秀吉さんの太い指を簡単に飲み込んで、きゅうきゅうと収縮した。
「こんなになってるのは、誰のせいだ」
「ぁっ…あっ……!」
「なぁ…美依、言ってみろ」
ぐちゅっ、ちゅぷっちゅぷっ!
二本の指で攻めるように激しく抜き差しされる。
弱い部分なんてお見通しとばかりに……
指の腹でそこを擦られ、腰がびくっびくっと痙攣して止まらない。
「秀吉さん、やめっ…ぁあっ、だめっ…!」
さっき、散々絶頂に追いやられた。
だから、躰はものすごく過敏になっていて。
その甘い刺激に、あっという間に飲まれる。
私は一気に駆け上がってしまい……
快感の波にさらわれて、秀吉さんの指だけで、また気をやってしまった。
「はぁっ…はぁっ…」
「……美依」
「……っ」
息を荒らげていれば、また褥に躰を組み敷かれる。
私の躰に覆い被さる秀吉さん。
秀吉さん自身もまだ火照っていて、肌は熱を帯びていた。
見上げてみれば、鋭い視線とかち合う。
秀吉さんは……
まるで拗ねた子供のような顔つきで、それなのに瞳は情欲に濡れていた。
「お仕置き…だな」
「えっ……」
「お前に解らせなきゃいけないだろ?」
秀吉さんは、静かな声で言う。
でも、凄みを帯びた…艶っぽい声色で。
「お前は俺だけ考えてればいいって事。閨で他の男を頭で思い描くなんて…あっちゃならねぇ。お前は俺にだけ溺れてろ、余計な事考えないように…もっと蕩かしてやる」
────完全に私の失態だった
例えば逆の立場だったとして。
もし秀吉さんが他の女の子の話をしたとしたら……
私はやはり面白くなかったかもしれない。
そう、政宗の話をされて。
秀吉さんは政宗に嫉妬したのだと。
私がそれに気がついたのは、この後意識を飛ばすまで抱かれてからだったんだ。