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〖イケメン戦国〗翡翠色の向日葵《豊臣秀吉短編集》

第3章 世界で一番お姫様-始まり-/ ♥





「秀吉さん、だめっ…!」

「だめ、じゃない。悪い子にはお仕置きが必要だ」

「……っそんな、ちょっと……!」




次第に秀吉さんの手が、胸元をまさぐり始めて。

片手が襟に掛かった瞬間。
無遠慮に合わせを開かれ、胸元が外気に晒された。

こんな外で、誰が見ているかも解らないのに。
秀吉さんは、このまま私を───………?



(こんなの、やだっ……!)



自然と視界が滲み始める。
それでも秀吉さんは私を攻めることを止めず、今度は剥き出しの鎖骨付近に強く口づけた。




「…っぁあっ……!」

「美依……っ」

「だめっ、秀吉さ…やめて…っ」

「嫌だって、言ってるだろ?」




脚も割られて、間に秀吉さんの膝が割り込む。
裾もはだけてしまい、腰に回っている手がするりと動いて、太ももを妖しく撫でた。

熱い手のひらが堪能するように、何度も這う。
唇も鎖骨から胸の谷間まで降りてきて、柔らかな部分を執拗に吸いつかれた。




「ほん、とに…やだ、秀吉さ……っ!」




どんなに嫌がっても、秀吉さんは止まらない。
着物はどんどん乱れ、こんな場所で嫌なのに、身体は火照り始めて熱くなって。

壁に身体を押し付けられ、逃げる事も出来ない。
でも、受け入れる事は、もっと出来ない。

なんで、秀吉さん。
なんで、こんな事するの?
いつも私に優しくしてくれるのに。
温かな褥で、とろとろに蕩かしてくれるのに。

こんな、寒い外で。
乱暴に、犯すみたいに。






────こんなの、間違ってる






荒れる熱い息が、白く漂う。
秀吉さんは何度も私の名前を読んで。
嫌々言う私を押さえ付けて。

瞳からは、ぼろぼろと雫が零れた。

いつも優しくしてくれる秀吉さんが、今日は怖い。
手も、指も、唇も。
何もかもが──……怖い。




「美依……っ」

「……っっ!」




その時、下半身を押し付けられ、びくっと身体が震えた。

硬いものが当たってる。
これ、秀吉さんの……!

それが解った瞬間、血の気が引いた。
欲情してる、こんなに昂ってる。
このままじゃ本当に、本当に……









私 ハ 犯 サ レ ル
大 好 キ ナ 人 ニ

ム リ ヤ リ










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