第2章 世界で一番お姫様 / ◆
………ああ、本当に堪らない
「ん、上出来だ」
────じゅぷんっっ!!
「……っぁあぁぁっ!」
一気に体重をかけて中に昂りをねじ込むと、美依は仰け反って艶やかな声を上げた。
もう、奥の口までしっかり届いてる。
相変わらず狭くて、イイ具合に搾り取ってきて。
俺を…正常な精神で居られなくさせる。
「美依……っ」
「あっ…な、かぁ……!」
「ああ、イイ所に届いてる、だろ…?」
「ひ、ひでよ……」
「…っ俺も、すごい、イイ……!」
腰が震えて、息が荒れ出して。
高ぶった精神は、もう情欲に飲まれた。
鮮やかに染まる心、色は紅。
あとはもう……
一気に高みに登るだけだ。
「美依っ…しっかり、付いてこい…!」
俺は美依の躰に覆いかぶさり、一気に腰の律動を開始させた。
締まる内壁を擦って、ギリギリまで引き抜き、また最奥まで素早くねじ込む。
突き上げれば、美依の腰が跳ねて……
そんな荒々しい抽挿を繰り返せば、美依は俺にしがみついて、涙ながらに叫んだ。
「ぁっぁんっ、あっあっ、らめぇっ…!」
「だめ、じゃない…イイ、だろ……?」
「は、げし…っすぐ、きちゃうぅ…!」
「何度でも、気をやれ…んっ…ほら…!」
ぢゅぷぢゅぷっ…ぱんっぱんっぬぷっ…!
淫らな蜜が、腰を打ち付ける度に音を立てて掻き出される。
喘ぎ声と、その水音が輪を描いて響いて。
染まった空気を、さらに濃密なものにしていく。
滑らかに腰が動けば、その良さは半端なく。
そこが至極の空間なのだと、躰は貪欲にその場所を求めた。
二人で駆け上がれば、それはもう幸せでしかない。
泣かせてしまった分……
本当はたっぷり甘やかしてやらねばいけないのだけど。
(止まれない、欲しい気持ちが大きすぎて)
嫉妬するほどに愛してる。
お前を、お前だけを、ひたすらに。
だから、止まってやれない。
────もっと、極上の蜜夜に
二人で一緒に、溺れていきたい