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〖イケメン戦国〗翡翠色の向日葵《豊臣秀吉短編集》

第9章 【誕生記念】妹なんかじゃいられない! / ◆&♥






────なぁ、美依



こうして愛しい者が誕生日を祝ってくれて
俺に釣り合いたいと努力してくれて
愛しさを覚えたり、たまには嫉妬したり
そんな『当たり前』の幸せも
お前と出会わなければ知らなかったよ。

俺は俺を大切に出来ないけれど、
お前は俺に価値をくれるから。

だから───………
生まれてきて良かった、なんて
改めて実感させられるんだ。








「んっ…美依……っ」

「ん…んむぅ……」

「ぁっ…好い……っ」




美依の舌が指が、俺の昂りを愛でる。
軽く吸われたり、ぬるりと温かな質感を感じるだけで、腰に這い上がるような快感を覚えた。

美依は俺の脚の間に顔を埋め、一生懸命俺を気持ち良くさせてくれているから。
愛してる女が、俺の熱を愛撫している。
それを思うだけで、もう脳漿が炸裂するほどに悦楽を感じてしまう。


(ぎこちない感じが、また堪らないと言うか)


慣れてない手つきや舌使い。
それは『相手を満たす』には程遠いのかもしれないけれど……
俺としては健気な姿勢が、また煽られる。
その姿だけで愛しいし、解らないなら教えてやりたくもなるし。
俺は脚の間にある美依の頭を優しく撫でながら、少し荒れた息でそれを伝えてやる。




「美依…亀頭の裏側は解るか、そこを重点的に舐めてみろ…舌先を使ったりして」

「んっ…んぅ……」

「……っそう、上手いぞ」




美依は言われた通り、裏筋の部分に舌を這わせ始めた。
途端に甘美になる刺激。
そこは男だったらみんな弱い、ぬめりとした舌の柔らかな感触が堪らなく気持ちいい。

もう先走りは漏れているし、初めて美依からされる愛撫に心も躰も鋭く高ぶっていく。
吐息は甘く荒れ、ぞくぞくと痺れるように腰が疼き。


(堪らねぇ、好い……っ)


あまりの気持ち良さに、一気に流されそうになって踏み止まる。
さすがに口の中に出すのは可哀想だよな。
そんな事を思っていれば、美依は俺の昂りを咥えながら、上目遣いで俺を見てきた。

その何とも妖艶な顔つきに……
ドキッと心ノ臓が鳴ったかと思ったら、俺の意思に反して僅かな量の精を吐き出してしまったのが解った。






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