第9章 【誕生記念】妹なんかじゃいられない! / ◆&♥
「嫌なわけ、ないだろ?お前がそう言ってくれるなら、貰う事にする。いっぱい…気持ちいい事、してやるからな」
俺はひょいと美依を横抱きにした。
そして、そのまま部屋へと入り、褥へと運ぶ。
自分から"したい"などと言ったくせに、美依は恥ずかしそうに目を伏せて、静かに運ばれていた。
全く…大胆なのか、慎ましやかなのか。
今日のお前は、一体どっちなんだ?
でもまあ、もう貰うと言った以上は止めてやれないけれど。
現に…積極的なお前に、結構やられてるからな。
三月十六日、今宵は誕生日の前夜。
俺は誘われるがまま、その身を蜜な時間に浸していった。
まさか、美依が『そんな事』を考え、この蜜事に臨んでいたなんて───………
その時の俺は全くそれに気づけずにいたのだ。
*****
「ぁ…っぁあん、ひで、よしさっ……」
暗い部屋に行燈の灯りが、ほのかに灯る。
それは、ゆらゆらと揺らめいて……
障子に二つの浅ましい影を映していた。
褥に座って、大きく脚を開く美依。
俺はその中心に顔を埋め、美依の秘蜜を暴いている。
割れ目に沿って舌を這わせ、音を立てて嬲ったり、膨れた華を甘噛みしたり。
そして、その少し上で触ってほしそうに充血している花芽も、濡れた指で刺激して。
指の腹で押し潰したり、円を描くように弄ってやれば…
美依は好さそうに仰け反って、天井を仰ぎながら甘やかに啼いた。
「あっぁっ…んぁあ…っやぁ……!」
「んっ…嫌、なのか……?」
「気持ちいい、からっ…変になる…っ」
「それなら良し…続けるぞ」
ちゅっ…ぴちゃ、ちゅうっ……
部屋中に響く水音は、淫らで高ぶる。
心だけでなく、躰も。
聴覚を犯され、口に入ってくる蜜の味でまた神経が研ぎ澄まされていく。
美依から発せられる馨しい匂いもそうだ。
甘ったるくて、嗅覚がおかしくなるくらい。
まるで催淫作用でもあるのか、誘引されて馬鹿みたいに欲情してる。
そして、美依もいやらしく乱れるから。
『したい』と言った美依を満足させてやりたい、その一心で指や舌が巧みに動いていく。