第1章 蝶屋敷で働く私と炭治郎様の物語〜初夜編
「…任務を繰り返して思うんだ。いつか帰らない時が来るかもしれない。もちろん簡単に死ぬつもりもないけど、もしものことがあったときに後悔はしたくない」
『…炭治郎さんっ…///』
私は炭治郎様の袖をぎゅっと握る。
そうだ、いつどうなるかわからない。
炭治郎様がいなくなったら私はどうすればいい。
一気に不安が押し寄せる。
「すまない、不安にさせてしまった…」
『…い、いえ、覚悟していたことですからっ…でも、私も…ひ、一つになりたい、ですっ///』
今は炭治郎様の気持ちを受け取るのが1番。
そう思った。
「…ありがとう、大好きだよ…」
『…私も、大好きです…///』
今度はどちらともなく、口付けを交わした。
横向きから体勢を変えて私は下に炭治郎様が上へと移動する。
そして炭治郎様の手がするすると私の服を脱がしていく。
『…っ///』
思わず恥ずかしくて、脱がそうとする炭治郎様の手を邪魔してしまった。
「…っは、リルル?」
『…っ⁉︎/// ご、ごめんなさい…どうしても恥ずかしくて…』
「大丈夫だよ、俺しかいないから」
『…た、炭治郎さん、だからですっ///』
「…んー?俺以外なら見せても平気なのか?」
『…そ、そういうことじゃないですっ///』
そんなやりとりしていたらいつの間にか生まれたままの姿になっていて、両腕で胸を隠す。
「ほら、隠さないでっ?」
『…っ///』
私はしぶしぶ腕を下ろす。
新たな拷問を受けてるみたいだ。
炭治郎様がごくっと唾を飲み込む音が聞こえた。