第1章 蝶屋敷で働く私と炭治郎様の物語〜初夜編

「…可愛いなぁ//」



ふと、リルル、って名前を呼ばれる。

顔をあげると、また口付けをされた。



『…んっ、ふっ//』



さっきよりも長い口付け。

息を吸おうと口を開けたら炭治郎様の舌が私の口内に入ってきた。



『……ふっん⁉︎///』



びっくりして離れようとするけど、後頭部をしっかり掴まれていて出来なかった。

その間にも炭治郎様の舌が口内を縦横無尽に動き回る。

上手く息も出来なくて苦しくなってきて私は思わず、炭治郎様の胸をとんとんと叩いた。



「…っはぁ…ごめん、苦しかった？」

『…ぷはっ、はぁ、はぁはぁっ…///』



息を吸うことでいっぱいで、なにも考えられない。



『…た、んじろ…さんっ///』

「…っ⁉︎/// そんな、甘い声出して、誘ってるのか？」

『…そん、なつもり…じゃ…っ///』

「…もう一回…っ//」



そう言うと炭治郎様はまた私に口付ける。

ちゅっ、ちゅっと音を立たせながら。



『…んぅっ、ぁっ///』



さっきとは違って荒々しい感じ。

私の唇を食べてしまうような。



「…ん、ぷはっ、はぁ…っ」

『…はぁ、はぁっ///』



頭がぼーっとする。



「…リルル、大丈夫？」

『…は、はいっ/// だい、じょうぶです//』

「口付けだけで、こうなるならその先はどうなるんだろうね」

『……えっ…？///』

「…リルル、１つになりたい…」

『…っ⁉︎///』



真っ直ぐな目で、見つめられる。

１つになると言うことは、経験が少ない私でも想像は出来る。