• テキストサイズ

【鬼滅の刃】夢短編集

第1章 蝶屋敷で働く私と炭治郎様の物語〜初夜編





蝶屋敷にてー。





『//た、炭治郎様っ…//』

「どうしたー?」

『あ、あの、そろそろ離してくださいませんかっ?///』

「んー…嫌だ、って言ったらどうする?」

『…えぇっ///』


私は今、病室のベッドで炭治郎様に後ろから抱きしめられていた。

色恋に疎い私は、こういう時どうしたらいいのかわからず、恥ずかしさと戦っていた。

哪吒蜘蛛山での戦いで炭治郎様から一目惚れされて、恋仲になったのはいいものの、私も炭治郎様も忙しくて久しぶりの再会だった。



「…ずっとこのままでいたい…」

『…炭、治郎、さまっ…//』



ぎゅーっと抱きしめる力が強くなる。



「…すんすん、あ、甘い匂いが濃くなった…」

『…っ///は、恥ずかしいのでやめてくださいっ///』

「…リルルの匂い、凄く好きなのに…」



首元を嗅がれてくすぐったい。



「…ねぇ、リルル、こっち向いて」



そう言われるけど、なかなか顔を向けられなかった。

だから炭治郎様に強制的に向かされる。



「…俺の目、見てくれないのか?」

『こ、こんな至近距離で見れません…///』

「…リルルがこんな恥ずかしがりやだったなんて知らなかったな」



炭治郎様の手が私の顎を捉えて、強制的に目を合わせられる。



『…〜っ/// た、たん、じろ…さまっ///』

「…2人の時は、…約束しただろう?」

『……た、炭治郎…さん…』

「うん、よしよし、よくできました」



気がつくと、私は炭治郎様に口付けされていた。

ほんの一瞬のことだけど、私には突然のことすぎて頭が真っ白になった。



『……っ⁉︎///』

「…また、匂いが濃くなった…リルルはどこまで匂いが濃くなるのかな」

『……も、もう意地悪しないでくださいっ///』



顔を見られたくなくて、炭治郎様の胸に顔を寄せた。
/ 27ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp