第15章 ハジメテをキミと。※番外編
『……かわいい』
「…は?」
『なんでもない。…イッていいよ?』
「……やだ。女にとってセックスは大事なんだろ。独りよがりの早漏でなまえに嫌われたくない」
『はは、硝子の言ったこと気にしてんの?そんなことで嫌いになんないよ』
「ほんと?」
『うん、ほんと。むしろ嬉しいよ?それだけ気持ちいいってことでしょ?』
「ん。死ぬほどキモチイイ」
素直にそう答えた五条に、思わず笑みが溢れる。18歳らしい五条悟をたくさん知れた気がして、なんだか嬉しくなる。
『じゃあ早く続きしよ?』
いたずらに笑いながらそう言うなまえがやけに艶っぽくて、五条は少しむすくれたように眉根を寄せた。
「……、そーゆーとこ」
『ん?』
「ホントずるいよね、オマエ」
どっちが。
そう言おうとした、瞬間だった。
激しくナカの奥を突かれて、言葉の代わりにいやらしい声が漏れ出た。
『…ひあっ…!』
なまえの腰を掴みながら、五条は自身を激しく何度も打ち付ける。そのたび襲われる痛気持ちいい快感に、頭が真っ白になる。
「…っむり、イク」
『……んっ』
苦しそうな吐息と共に、なまえのナカで、熱いモノがじゅるりと広がった。ナカでどくどくと脈打つそれがやけにリアルに感じられて。快感に打ちひしがれてぼーっとしていた頭が、しばらくして、現実に引き戻された。