第14章 ある夢想
「あー、報告修正しないとね」
「いや、このままでいい」
解剖室から高専の外に出る廊下を、硝子と五条となまえの3人は肩を並べて歩いていた。
『それには私も同意。また上のジジイ共に狙われかねないからな』
「その通り。また狙われる前に悠仁に最低限の力をつける時間が欲しい。記録上悠仁は死んだままにしてくれ」
「んー?じゃあ二人とも虎杖がっつり匿う感じ?」
「いや、交流会までには復学させる」
「何故?」
「簡単な理由さ」
五条は飄々とした様子で続けた。
「若人から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ。何人たりともね」