第3章 天和国へ
後日、日ノ原が全く性格が変わってしまった。
明るく、周りを元気にするような感じだったのが
毎日、クラスの全員に怯えているようになっていた
そして、ある日の放課後に俺は忘れ物を取りに戻った時に
かすかに教室の中で声が聞えた。
「中学の時みたく家で閉じこもってろよ」
門脇の声だ。最初は何か喧嘩しているのだと思った。
「あれは・誤解だ!」
日ノ原が弱い声で返していた。
その瞬間に門脇が怒鳴った。
「俺はあの時足に爆弾を抱えていたのは知ってただろ」
「最後に全速力で走れって言ったのに!」
「お前はわざと速度を落としただろ!俺を見下して」
「だろ!!違うのか!」
一方的に門脇に言われ続ていた日ノ原が
「違う!俺はお前を・・」
急に黙った瞬間にバキッ!と殴ったみたいな音がなり響いた
10分くらい教室の前で聞いていた俺は我慢出来なくなり、
扉を大きな音を鳴らして教室に入った
「君は、永瀬君?なんでここに?」
と日ノ原。やっぱり予想していた通りに門脇が日ノ原を殴っていた。
「おい門脇どんな理由があっても人を殴ったらいけないだろが」
俺は優しく言ったが、
「うるせんだよ!お前いきなり来た分際で正義を語ってんじゃねえよ!」
やっぱり聞いてくれなかった。