「新テニ」理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
第1章 理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
丸井と木手が話し終えたあと、丸井がカップに入っていたドリンクをあけようとすると、乾の声が突然します。
「ちょっと待った」
「おっと……」
乾の声にびくっとなった丸井は持っていたカップの中に入っていたドリンクをこぼしそうになりました。そこを木手が丸井を助けたため、ドリンクをこぼさずに済みます。
「まったく、さっきもあなた、こぼしそうになっていたでしょう」
「サンキュー、キテレツ。おかげでこぼさずに済んだ。で、乾が何でここ(給湯室)に?」
「冷蔵庫に何本かオレのペットボトルが冷やしてあっただろう。それを取りに来たんだが……」
「手遅れですよ、乾くん」
木手が、1本空になった乾のペットボトルを指さして言いました。
「そうか…。君たち2人のどちらかが間違ってオレのドリンクをカップについでしまったというわけか」
状況をすぐに察した乾がそう言うと、丸井は苦笑します。
「オレたち、まだ何もわけを話しちゃいねえけど、その通りだ」
「だから、ドリンクを処分しようとしたのですが乾くん、なぜ止めたのですか?」
と、木手が聞くと、乾がメガネを光らせました。
「せっかくだから君たちとゲームをしようと思って」
「おもしろそうだね」
これまでの話を聞いていた不二周助が給湯室に入ってきます。