「新テニ」理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
第1章 理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
「もう木手ちゃん、つれにゃいんだから。1個くらいガムもらったっていいんじゃないの?」
すっきりした様子で来た菊丸が木手の肩に手を回し、そう言います。
「木手ちゃんって……」
菊丸の後ろでポカンと立っていた大石です。
「結構なものは結構です」
木手は菊丸の手を振り払い、先に合宿所の宿舎の方に向かって歩き出したかと思いきや丸井の方を振り返り、
「丸井くん、ありがとうございます」
と、言い、行ってしまいました。
「………」
丸井は何となく何のことで木手がお礼を言っているのか解り、微笑します。
「なあ、丸井、まだ宿舎の夕飯でのドリンク出し当番の仕事が木手とあったんじゃないか?」
「あ! そうだったっけ!」
大石に言われたことで、ドリンク当番のもう1つの仕事を丸井は思い出したようです。
「今度はオレたちも手伝うよん。また乾汁が混ざっていたらイヤだし。ね? 大石ぃ~」
「ああ、もちろん」
「青学、サンキュー! 助かるだろい!」
こうして、ドリンクジ対決は幕を閉じ、丸井たちは宿舎に戻りました。今度は青学の黄金ペアが夕飯のドリンクの用意を手伝ってくれたため、丸井と木手のドリンク出し当番は無事に終わります。
そして、理想のペアは合宿所参加者メンバーたちと和やかに夕飯を済ませ、丸井と木手はその後、コートで練習しに行ったのでした。
「隙だらけですよ、丸井くん」
「キテレツ、さすがだろい。よし、次!」
終わり。