「新テニ」理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
第1章 理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
「何色のコーンにするか決めましたか?」
「うーん、青に見せかけて緑かな」
「どちらですか」
微笑する木手です。
「緑にするか、緑、緑、緑、緑、緑」
丸井が連続で緑と答えると、
「1度言えば聞こえます」
そっけなく木手は返事を返していましたが、丸井が前を向いたところで笑いそうになり、咳をしてごまかしたのでした。
理想のペアは緑のコーンを狙って打ち、4発目までは順調だったのですが、5発目は丸井も木手も狙いが外れてしまいます。丸井の球は緑のコーンの上を越えて地面に転がり落ち、木手の球はネットに引っ掛かってしまったのです。
「わりぃ……」
丸井が木手のところに来て謝ります。
「いいえ、オレもミスをしました、すみません」
木手も目を閉じ、謝りました。
「ドリンクジ引いてくか」
「はい、ハズレさえ引かなければいいでしょう」
丸井と木手は乾のところへ行き、ドリンクジを引くかたちでドリンクの入ったカップを手に取ります。
果たして、運命のドリンクジの結果は、丸井は大丈夫でしたが、木手がハズレのドリンクを引いてしまいました。