「新テニ」理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
第1章 理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
そのあと、木手に何て言おうか迷っていたところ、木手が丸井から見て右につめたため、丸井は何も言わず、木手の隣にそっと腰掛けました。
「何だよい、人が座っていたところに座って」
と、風船ガムを膨らませてから言った丸井です。
「ふん、オレがどこに座ったっていいでしょう」
そう木手は鼻で笑い、足を組みます。
「………」
丸井は横目で木手を見て、おかしな人と思い、丸井はここで何か思いついたか、ズボンのポケットの中にしまっていたガムを取り出しました。けれども、ここで不二の声が聞こえてきたため、ガムをポケットの中に慌ててしまいます。
「次で決着が決まるかもしれないよ」
「不二、決着が決まるかもって?」
と、尋ねた大石です。
「向こうにあるドリンクの22カップのうち20カップは乾の作った乾汁だよ。当たりはもうあと2カップしかない。本人がそう言っていたかな」
「不二、余計なことを……」
乾のメガネがちょうど下にずれます。
「えー!? と、いうことはオレたち、たまたま毒を避けて大丈夫なやつを飲んでたってことなの!?」
たまげた表情の菊丸です。
大石も顔を真っ青にさせ、丸井と木手もよくドリンクジで乾汁を引かなかったと驚いた表情を見せていました。
「大石、頑張ろっ!」
「ああ、オレも乾汁だけはごめんだからな」