「新テニ」理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
第1章 理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
「ん?」
菊丸が振り返りました。
「青学はコンビネーションがバッチリだから良いな。オレ、ジャッカルと以外でペア組んでプレーってことがそんなになかったから、戸惑ってるだろい」
「そうかな? オレだって大石と以外でペアってそんな組んだことってないけど。丸井は誰と組んでも大丈夫そうなイメージあったから、戸惑ってるって言葉が出るなんて意外だにゃ」
「今組んでるのが木手だからかな。他校だからって理由じゃなくて、どうも木手といるとき、なんつーか……」
丸井は照れたような表情で後ろ頭をかきます。
「丸井はいろいろと、気にしすぎちゃうところがあるのかにゃ~」
ニヤニヤしながら言った菊丸です。
「そんなことねえって」
丸井はそっぽを向きます。
「丸井がそう思っているんじゃ、木手も同じなんじゃにゃい?」
「木手も同じ……? いろいろと気にしてそうに見えないけどな……」
「まっ、もうちょっと丸井はリラックスしても大丈夫なんじゃない? じゃあねん~」
「ああ、サンキュー、菊丸。うしっ、何かすっきりしてきたろい。そうだな、オレの気にしすぎ!」
丸井がベンチに戻ったときには、木手が丸井の座っていたベンチのところに座っていました。丸井は一瞬、こけそうになります。