「新テニ」理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
第1章 理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!
「不二、緑だ」
乾が後衛につくとき、声を掛けます。
「うん」
不二は頷き、乾と同時にサーブを打ちました。
けれども、このとき、乾のサーブボールが不二のサーブボールとぶつかり弾いてしまいます。弾かれたサーブボールは赤のコーンと青のコーンに偶然当たりました。
ベンチで見ていた黄金ペアと理想のペアは開いた口が塞がらなくなります。
「2人同時にサーブしてターゲットの色のコーン以外のコーンの色に当たるなんて、滅多にそんなないよな」
と、大石が丸井たちに振りました。
「ああ」
大石の返事をした少年は丸井です。
「ミスをしてしまったものは仕方ない。飲もうか、不二」
「ハズレがきたらいいね、乾汁」
乾と不二はそれぞれドリンクのカップを1カップずつ取り、飲んでみます。ドリンクジの結果は何と、ハズレのドリンクではありませんでした。
「何とかハズレを引かなかったな」
「残念」
「って言っちゃってるけど不二、ホッとしてるにゃ」
ドリンクジ対決3ターン目が終わり、4ターン目に入ろうとしていました。
「次はオレたちの番だな、英二。行こう」
「うん、そだね」
「なあ、青学」
大石が菊丸に声を掛け、コートに行ったあと、菊丸も行くとき、丸井が一旦ベンチから立ち上がり、話し掛けます。