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GalaxyAngels

第7章 アルの憂鬱


スコットはニヤリと口角を上げて言い放った。
「基地に戻ったら二人でトイレ掃除だ」
「先輩!堪忍してぇなぁ…」
ロブが両手を合わせて拝む様にスコットを見上げた。
「ダメだ!アルも良いな?」
「ラジャー!」
アルの答えにみんなが「えっ?」と首を傾げた。

「…アルさんどうしたんですかね?」
リンが小声でメルに聞いた。
「さぁ…?食べ過ぎて頭悪くなったかな?」
メルは苦笑いで返した。ロブは両手を広げて肩をすぼめた。ただスコットだけは満足そうに微笑んでいた。


基地に戻るとロブとアルはトイレ掃除を始めた。
「自分は訓練校を首席で卒業し、幹部候補として地球本部勤務となり、この精鋭揃いの銀河連邦所属GalaxyAngelsに操舵士として入隊したのに…
何で自分がトイレ掃除なんだ!」
「お前なぁ…いい加減、」
「なんて事はもう言いません!」
「はぁ?」
「これは自分に課せられた試練です!
自分が優秀である事に変わりありませんから!」
アルはきっぱりと言い切った。
「はいはい、だったらさっさと手動かせ…」
「ですが、自分はまだあなたを副艦長と認めた訳ではありませんから!」
「…全く、これだからエリートは…」
アルの憂鬱はまだまだ続く様だ。
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