• テキストサイズ

GalaxyAngels

第7章 アルの憂鬱


『こちらグレン、目標の鎮火を確認しました』
グレンの報告に艦内に歓声が上がった。

「アル、ササッと艦を前に出して牽引してまえ」
ロブが軽い口調で指示する。
「だから、この艦はそんな簡単には移動出来ないんですよ!」
アルが厳しい表情ときつい口調で返した。
「そやからアルがいるんやろ?
こないデカい艦船、ここで操縦出来るんはお前だけなんやから…」
「…言われなくても分かってます」
ロブは軽く口角を上げる。アルも表情が少し柔らかくなった。
そこにスコットが戻ってきた。
「みんなご苦労さん
グレン達を収容したらすぐに港に向かうぞ
メル、リン、港は抑えたか?」
「はい、火星域の9番港が受け入れてくれます」
リンが答えた。スコットは頷くと艦のモニターを確認した。
「ん?なんだ、まだ牽引位置に着いてないのか?
ロブ、アル、お前らまたやったな!?」
スコットが声を荒げると、ロブが慌てて否定した。
「何もやってないっすよ!なぁアル!」
ロブはアルに同意を求める。
「はい!自分は副艦長の指示で艦を移動中です」
アルは操舵しながら答えた。
「じゃあ何で俺がここに来るまでに牽引位置に着いてないんだ?」
「「それは…」」
ロブもアルも答えに詰まってしまった。
/ 103ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp