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GalaxyAngels

第7章 アルの憂鬱


『艦長、アクセス出来マシタ』
エリーからのダイレクト通信だ。
『他の乗員はどうなってる?』
『ワープ前ニ、緊急脱出シテマス
残ッテイタノハ艦長ダケデス』
『あの人がこの艦の艦長か…
エリー、この艦の所属は?』
『銀河連邦カマバル王国所属、第11艦隊ノ3番艦デス』
エリーの答えにスコットは驚いた。
『銀河連邦だと!?何で識別コードが出てない?
それに戦争してるなんて聞いてないぞ』
『銀河連邦デモ、全テノ星ニ装備ガ揃ッテル訳デハアリマセン
現在、シャドレン国ト敵対関係ニアリマスガ、公式ナ戦闘ノ情報ハアリマセン
シカシ、辺境ノ宙域デ小競リ合イガアッテモ、オカシクハナイデスネ』
エリーは冷静に答える。
『うむ…
この艦のデータをちゃんと取っとけよ』
スコットはエリーに指示してから、ブリッジを離れた。

『ロブ、消火の状況は?』
『あらかた消しました
それとさっきの負傷者の意識が回復しました』
『分かった
消火が終わったら牽引するから準備しとけよ』
通信を切るとスコットはすぐに艦に戻った。

「アル、牽引の準備や」
「ラジャー、艦を移動します」
ロブは続けざまに指示を出す。
「メルは本部に連絡
リンは受け入れ出来る港を探して…
シェリーは周囲の警戒頼む」
ロブは艦長席に深く腰掛け一息ついた。
「ふぅ…
みんな後少しや、気張ってや」
ブリッジの緊張感が少し和らいだ。
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