第1章 結成!GalaxyAngels
ケンと別れたスコットは艦の入り口に向かった。
「先輩!遅いっすよ!
何してんすか?」
聞き慣れた声に見慣れた顔…。
「なっ!何でお前がここにっ!?」
そこにいたのは紛れも無くロブだった。
「何で?言われても…
とにかく、みんな待ってますから、はよう入って下さい」
驚きを隠せないスコットとは対照的にロブは冷静に答え、そのままスコットを艦のブリッジまで案内した。
ブリッジに入るとクルーが揃っている。
「じゃあ先輩…いや隊長、ブリッジクルーを紹介します」
スコットは(何でコイツが仕切ってるんだ?)と疑問に思いながら頷いた。
「じゃお前からだ!」
スコットは早速ロブを睨みつけた。
「嫌やわぁ~そない睨まんといて~」
ロブはわざとふざけて見せる。
他のクルーはみんな苦笑いだ。
「てめぇ!真面目に答えねぇと…」
スコットは拳を握りしめて見せた。
「せ、先輩!暴力はあきまへんって!」
ロブは慌てて姿勢を正し自己紹介を始める。
「自分はロビンソン・藤原であります
天王星支局より航海士長として配属されました」
ロブは敬礼して挨拶を終えた。
「あん?何でお前が航海士長なんだ?」
スコットがまた睨みつける。
「さぁ?上からの辞令っすから自分に言われても分かりまへん」
ロブはにやけながら両手を広げて肩をすぼめる。
「少しは真面目に答えろっ!」
「はっ!先輩が地球に呼ばれた後、自分も銀河連邦の航海士研修を二ヶ月受けさせられまして、先月ここに着任となりました」
スコットの怒声にロブは両手を挙げて答えた。
「何か納得いかないが、研修をちゃんと受けているなら良しとするか…」
スコットは怪訝な表情を見せた。