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GalaxyAngels

第7章 アルの憂鬱


「まったく、あの二人は意地っ張りよね」
ちょっと離れた席でメルがシェリーとリンに呟いた。
「ロブさんとアルさんは、水と油ですよ」
シェリーは苦笑いしている。
「…私は仲良くしてほしいです」
リンは祈るように手を合わせた。
「それぞれに良いとこはあるのにね」
そこに船医のレイラが加わった。

そんな女性陣四人が心配してるのを余所に、ロブとアルは競うように料理を平らげた。
「く…苦しい…」
「もう…食えない…」
二人とも天を仰いで動けなかった。
「ちゃんと残さず食べたね!
でも、これくらいで音を上げるなんて情けないねぇ」
ターニャが食器を片付けながらぼやく。
「…おばちゃん…いつもより…多いんちゃう?」
「自分は…操舵士ですから…」
ターニャは食器を抱え笑いながら厨房へ下がって行った。

「胃薬、用意した方が良いかしら?」
レイラが首を傾げる。
「自業自得…しばらくほっとけば動けるわよ」
メルの厳しい言葉にみんな苦笑いだった。そこへ艦内に緊急通信が流れた。
『火星域にて、損傷多数の所属不明艦が出現!
救難信号の発信はありませんが火災を確認しました
GalaxyAngelsの緊急出動を命じます!』
エリカ指令から直接の出動命令が下った。
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