第7章 アルの憂鬱
ロブとアルはブリッジに戻ると、
「「トイレ掃除終了しました」」
スコットに報告をする。
「レスキューはチームワークで行うもんだ
GalaxyAngelsには、ロブもアルも必要なんだ
仲良くしろとは言わないが、チームワークは乱すなよ」
「「ラジャー!」」
二人はスコットに敬礼をし、ブリッジを後にした。
微妙な空気が漂う二人の間にブリッジの女性陣が割り込んだ。
「二人共暗いぞ」
「食堂で何か食べましょ」
「…喧嘩はダメです…」
メル、シェリー、リン、三人の性格がよく表れている。女性陣に引っ張られ、五人で食堂に向かった。
「おばちゃん、この落ち込んでる二人にターニャスペシャル出してあげて!」
「ロブとアルかい?
あたしの料理食べて元気だしなっ!」
ターニャは腕まくりして料理を作り出した。
「はいよ!スペシャルお待ちっ!」
テーブルに料理が次々と並べられた。二人分と言いつつざっと五人分はある。
「しっかり食べて、しっかり仕事しなっ!
…残したら許さないよ」
ターニャはドスの効いた台詞を残し厨房に帰っていった。目の前に並んだ料理に二人は目を合わせる。
「これくらいレスキュー隊員なら朝飯前や
どこぞのエリートには無理やろな」
「自分もGalaxyAngelsの一員です
これくらい問題ありません!」
二人はほぼ同時に料理を食べはじめた。