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GalaxyAngels

第7章 アルの憂鬱


「はぁ…何で自分が…」
アル・マハド・ハリルは悩んでいた。
(自分は訓練校を首席で卒業し、幹部候補として地球本部勤務となり、この精鋭揃いの銀河連邦所属GalaxyAngelsに操舵士として入隊したのに…)
「何で自分がトイレ掃除なんだ!」
「アル、声に出とるで心の声が…」
隣ではやはりトイレ掃除をさせられているロブがいた。
「だいたいあなたが自分に絡むからこうなるんじゃないですか!」
アルはロブに文句を付ける。がロブは涼しい顔で掃除を続ける。
「ぶつぶつ言うとらんで手ぇ動かせや
いつまで経っても終わらへんで…」


それは数時間前の事だった。


GalaxyAngelsは、辺境の宙域で故障した観光船の救助に向かっていた。
「隊長、あの船ちゃいますか?」
「救難信号を確認しました
あの船に間違いありません」
『アル、艦を寄せろ
アイン、ケンを連れて観光船に乗り込んで状況を確認しろ
各員、迅速に動けよ!』
スコットの指示が艦内に響く。隊員全員が自分の役割を果たすべく動き出した。

しばらくするとアインから通信が入る。
『隊長、サブエンジンの一部が破損し作業員三名が負傷!
医療班をお願いします!』
「ロブ!行ってこい!」
スコットはロブを医療室に向かわせた。
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