第5章 バカンス気分で…
ワープした先には青い惑星が見えていた。
「地球みたいに青い惑星ね」
モニターを見ながらシェリーが呟いた。
「コノ惑星ハSb-7、別名“オーシャンパラダイス”
シリウス星系ノ第七番惑星デ地球ノ半分クライノ大キサデスガ、表面ノホトンドガ海デス
大陸ハナク無数ノ小島ガ点在シ先住民モイマセン
ソノ存在ガ一般的ニ知ラレテイナイ、正ニパラダイスノ様ナ星デスヨ」
エリーが呼びもしないのに解説する。
「オーシャンパラダイス!?
艦長!後でバカンスしましょ♪バカンス♪
バーベキューにスイカ割りに花火♪遊びた~い♪」
メルが解説を聞いて我が儘を言い出した。
「メル!まずは救助だ!」
「分かってます
救難信号の位置を特定します」
メルとリンが位置を検索した。
「ロブ、救助の内容は?」
「船体故障による救難信号です
アインとケンさんに準備を進めてもらってます」
ロブの報告にスコットは頷く。
(こいつらも良い感じになってきたな)
スコットは膝の上のローズを撫でた。
「ミャ~」
救助を求めた貨物船は、エンジントラブルで立ち往生となり救難信号が発信された。修理に向かったケンは、この場での修理は不可能と判断し戻ってきた。
「残念だが持ち合わせのパーツじゃあ修理出来ねぇ」
「分かった、この艦で近くの港まで牽引しよう
メル…」
スコットがメルを見ると、どこかと通信中だった。