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GalaxyAngels

第5章 バカンス気分で…


『はい、お願いします』
メルは通信を終えるとスコットに報告する。
「艦長、ここから10光年離れた惑星カラックスのクァン港で修理を受け入れてくれるそうです」
「…そうか、分かった
アル、牽引モードで貨物船と接続だ」
スコットは片眉上げてメルを見遣った。
「えっ?何です?」
視線に気付いたメルが首を傾げながらスコットを見た。
「…何でもない
さっさと接続して港に向かうぞ」
「「ラジャー!」」

故障した貨物船をレスキュー艦の牽引アームに接続固定し、受け入れてくれるクァン港までワープした。クァン港は惑星カラックスの衛星軌道上にある宇宙ステーションだ。ドックも備えた港には大小の宇宙船が停泊している。

『こちらGalaxyAngels
故障船の収容をお願いします』
メルが港の管制に通信する。
『こちらクァン港
誘導ビームを照射します
故障船を切り離して下さい』
管制の指示に従い貨物船を切り離した。貨物船は港からの誘導ビームに引かれドックに入港していった。

「ふぅ…任務終了だな
エリー、この港には店はあるのか?」
「オ店デスカ?コノ港ハ交易デ栄エテマスカラ、大抵ノ物ハアリマスヨ
何ヲ買ワレルノデスカ?」
「もちろん、バカンス用品だ」
スコットの答えにブリッジ内は色めき立った。
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