第5章 バカンス気分で…
シェンドルス・ガーラの伝説のお陰か、GalaxyAngelsのその後は大きなトラブルも無く順調にレスキュー活動を行っていた。
「ロブ!グレンと一緒に行ってこい!」
「えっ!?自分っすか!?」
「お前の得意分野だろ!」
スコットはロブに小型艇での出動を命じた。
「ロブさんの得意分野って何です?」
リンが聞いてきた。
「あぁ、子供の相手をさせたら右に出るやつはいないな」
スコットは親指を立てて見せた。
「…けど、異星人の子供に通用しますかね?」
メルは首を捻った。
今回の救助は異星人の観光船のトラブルだが、中で子供達が騒ぎ出していた。地球で言う修学旅行の様なものだ。付き添ってきた大人達でも騒ぎは収まらず船の応急処置もままならないと、処置に向かったアインとケンが泣きついてきたのだ。
『グレン、出ます!』
グレンの操縦で小型艇が飛び立った。今回の観光船は銀河連邦製ではないため、レスキュー艦と直接連結が出来ない。人も物資も小型艇で送らなくてはならなかった。
グレンの操縦する小型艇はすぐに観光船に連結し、ロブが船内に入った。
「ま…マジっすか…」
船内の状況にロブは唖然とした。
「副隊長!何とかして下さい!」
「ロブか!?こいつらどうにかしろっ!」
アインとケンにまとわり付いているのは異星人の子供、ただ人型ではない蛸型だった。