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GalaxyAngels

第4章 漂流船


艦内に警報が鳴り響いた。

「!何だ!?」
「左前方にワープホール出現!」
レーダーを見て、シェリーが叫んだ。
「ワープホールだと!?
メル!リン!、連邦からニアミス情報は着てるか!?」
「「着てません!」」
二人は揃って答えた。
「アル!緊急回避だ!」
「やってます!」
アルはすでに回避行動に入っていた。
「ワープホールから出て来ます!」
シェリーの報告に全員、メインモニターに注目した。
「どこの船や?こない無謀な航路取るんは?」
ロブが文句を口にするが、ワープホールから出て来た物に一同言葉を失った。
「………」
レスキュー艦の前に現れたのは船ではなく、翼が生えた白い鯨の様な生き物だった。レスキュー艦より巨大な身体をゆったりと、まるで大海原を泳ぐ様に進んでいく。
「ミャ~」
ローズがスコットの膝の上に飛び乗った。我に返ったスコットがぽつりと呟く。
「…何だ?あれは…?」
鯨の様な生き物はレスキュー艦の前を横切ると再びワープホールに消えた。
「…消失しました」
シェリーの報告に誰も反応出来ず、宇宙しか映っていないモニターを見ていた。

ブリッジの沈黙を破ったのはロブだった。
「…あれは…シェンドルス・ガーラの…?」
「シェン…?って何ですか?」
ロブの隣にいたリンが聞いた。
「あぁ、シェンドルス・ガーラの伝説や…
異次元の生き物に出会った船は遭難しないって…
船乗りの与太話やと思っとったけど…」
ロブは半笑いで答えた。
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