第3章 未知の宇宙
「アイン、早かったな
今、開けるとこだ」
グレンはすぐにロックを解除しハッチを開けた。三人が中に入った時、そこには誰もいなかった。
「んっ?誰もいないぞ?」
「どうなってるんだ?」
「…あの箱は?」
レイラが片隅に置いてある箱に気づいた。三人は顔を見合わせゆっくりと近づく。
「…まさか爆弾とか言わないよな」
「なんだ?ビビってるのか?」
グレンの呟きにアインはニヤつきながら言い放った。
「ビビってなんかいねぇよ!」
グレンは見栄を切ると同時に箱に手を伸ばした。
『ドッカーンッ!』
「「「うわぁー!」」」
三人が一斉に悲鳴を上げた。
『中はどないなってる?』
「副隊長!冗談は勘弁して下さいよ!」
ロブの冗談にアインがキレ気味に答えた。グレンとレイラはその場にヘタリ込んでいた。
『爆弾がどうとか?って聞こえたんでね
それより被害者いるんかな?』「それが、誰も乗ってないんですよ
代わりに箱が一つ…」
『それで爆弾って騒いでたんや』
「聞いてたんなら脅かさないで下さい!」
レイラも強い口調で文句を言った。
『で、その箱には何が入っている?』
スコットが割って入った。
「今、開けるところです」
アインはそう答えると箱を開けた。