第3章 未知の宇宙
ロブもレスキュー隊員の基礎訓練を受け、その後には備品のチェックや発注、ブリッジクルーとのミーティングに他のブロックの状況も把握しないといけなかった。スコット同様所謂、中間管理職である。
「…あぁ、慣れないのは俺も同じだ
やっぱりこんな役、請けるんじゃなかったぜ…」
スコットがぼやく。
「…まだ先輩の方がマシっす
こっちはケンさんに怒鳴られ、カーク先生には睨まれ…、散々っすから…」
負けじとロブもぼやいた。
「二人共!これ食べてシャキッとしな!」
そこにターニャがスペシャルな料理を運んできた。
「「こ、これは…」」
二人は料理が運ばれるのを呆然と見ていた。
大きめなボウルに入ったサラダ、ミートボールがゴロゴロ入った大盛りパスタ、魚丸ごとのアクアパッツァ、更にライスコロッケまで…、どう見ても四、五人前はある。
「おばちゃん、これ多過ぎないか…?」
スコットがターニャを訝し気に見上げた。しかし、ターニャは挑発するように言い放った。
「これくらい食べられないでレスキュー隊が勤まるのかい?」
この言葉にロブがやる気を見せた。
「先輩!レスキュー隊の食いっぷり見せてやりましょうよ!」
「よし!全部食うぞ!」
二人はターニャの料理で活気を取り戻した。