第2章 初出動!
艦をロブに任せ、スコットはそのまま司令部に向かった。司令部に入るとスミス司令官を捜して声を掛けた。
「スミス司令、良いかな?
ちょっとお願いがあるんだけど…」
「お願い…ですか?」
スミス司令官は小首を傾げた。
スコットは早速ロブが揃えたリストを渡した。
「まずはこれを見てくれ」
「これは?」
スミス司令官は受け取ったリストをパラパラとめくりスコットに確認した。
「備品…のリストですね」
「あぁ、うちの副艦長が調べてくれたんだが、このリストの備品なら太陽系のメーカーでも作れそうなんだ
銀河連邦の輸送便を待つより自前で揃えられれば効率が良い
スミス司令から本部に頼んでもらえないか?」
スコットはスミス司令官に頭を下げた。
「とりあえず掛け合ってはみますが…
しかし、よくこの短時間でここまでのリストをまとめましたね」
リストの内容にスミス司令官は感心した。この備品リストには規格の違いさえなければ太陽系でも十分に揃える事ができる物ばかりだ。銀河連邦の規格使用許可が取れれば、すぐにでも太陽系メーカーで作れる。だからスコットはすぐに行動に移した。
「うちの副艦長は優秀なんでね
後、もう一つ頼みが…」
スコットはスミス司令官に耳打ちをして司令部を後にした。