第2章 初出動!
スコットが艦に戻ると、男性クルーが艦の外装を清掃していた。
「ケンさん、もっと右!
アインは上や上!」
スコットはロブがみんなを指揮しているのを嬉しそうに見ていた。
「艦長、お帰りなさい」
後ろから声を掛けたのはシェリーだった。
「おぅシェリーか
中の掃除は終わったのか?」
「はい、中はメルさんが仕切ってくれたので…」
スコットは頷きながら艦に歩いていった。
「ロブ!まだ終わらんのか!?」
艦の近くでスコットが叫んだ。
「隊長!もう終わりっす!
それより備品はどうっすか?」
「その件も含めて話しがある
全クルーを食堂に集合させろ」
ロブの問いにスコットは召集令を出した。
食堂に集まった全クルーの前でスコットが話し始めた。
「艦の清掃、ご苦労様!
これで本当にいつでも出動出来るな
みんなが艦を掃除してる間に俺は司令部に行ってきた
銀河連邦製の備品を全部とはいかないが太陽系内の製品に替えるつもりだ
もちろんすぐに切り替わる訳じゃないがな…」
話しの途中にサイレンが鳴り響き、司令部から緊急通報が入った。
「金星の鉱山掘削現場から救助要請です
金星圏レスキュー隊は他の現場に出動しているので、GalaxyAngelsに緊急出動を命じます!
至急現場に急行して下さい!」
突然の通報にみんながざわついている。
「銀河連邦の依頼じゃないが、GalaxyAngelsの初出動だ!
みんな気合い入れて行くぞ!持ち場に付けっ!」
スコットの号令と共に全員が持ち場に走った。