第2章 初出動!
ブリッジに戻ったスコットとロブはメルから報告を受けた。
「先程、備品が届きました
今、リンとシェリーが納品の確認をしています」
「うむ、分かった」
スコットは短く答え、ロブに指示を出す。
「ロブいいか、手配が済んだらお前が焦ろうと何しようと、なるようにしかならないんだ
責任者ならドンと構えてろ
それと、銀河連邦製品の中で太陽系内でも作れそうな製品をピックアップしておけ
時間が掛かるかもしれないが太陽系メーカーで作れるか?上に打診する」
「はい!直ちに!」
ロブは珍しく素直に返事をし、ブリッジを後にした。
「へ~、ロブがあんなに素直だったなんて…」
メルが意外そうな顔をした。
「あいつはあれで優秀なんだぜ」
スコットの呟きにメルはにっこりと頷いた。
「それはみんな分かってますよ
艦長が来るまでの一ヶ月、ロブの指揮で準備してきましたから…」
スコットは片眉を少し上げ、メルを見遣った。
「じゃあ、俺が言いたいことは分かるよな」
「はぁ…何の事ですか?」
メルは少し固い笑顔で首を傾げた。スコットは、(見た目と裏腹に意外と場数踏んでるなコイツ)と思った。
「ロブが怒らすと怖いって言ってたのは間違いなさそうだな」
「えっ!?アイツそんな事を艦長に言ったんですか!?」
メルの目付きが一瞬変わった事をスコットは見逃さなかった。