第2章 初出動!
「おいおい、そんな怖い顔で睨むなよ
…状況はどうなってるんだ?」
スコットはロブに状況確認をした。
「はぁ…それがエネルギーパックを始めとした備品を積んだ銀河連邦の輸送船が遅れてるんすよ」
ロブは困った顔をして項垂れた。
「そんなもん太陽系内で調達しろよ!」
「それが出来れば苦労ないっすよ!
銀河連邦の製品に太陽系内の規格は合わないっすから!」
ケンが我慢出来ずに文句を言えば、ロブがすぐに言い返した。
「落ち着けって!
配達が遅れるのは太陽系も銀河系も一緒って事だ
ケンはとりあえずあるもので出来る整備をしてくれ」
ケンはぶつぶつ言いながらも戻っていった。
「ロブ、お前はちょっと来い」
スコットはロブを連れて艦長室へ向かった。
艦長室に入るとスコットはコーヒーを入れてロブに差し出した。
「まぁ一杯飲んで落ち着け」
ロブは黙って受け取り一口飲んだ。
「今回の手配はお前一人で全部やったんだろ?」
「それが…自分の仕事っすから…」
ロブは力無く答えた。
スコットは溜め息を吐き、ロブに向き直った。
「はぁ……ロブ、お前は優秀だが決して器用な方じゃない…何でも一人で抱えるな
立場を上手く使え…そのための副艦長って立場だ」
ロブは下を向いたまま聞いていた。