第1章 結成!GalaxyAngels
スコットは眉間にシワを寄せて、ロブに向き直った。
「ロブ、どういう事だ?
故障したら直せないじゃ、安心して救助にも行けないだろ!」
「そ、それは自分に言われても…
あっ!そうだ、エリーなら知っていると思うっす」
ロブは咄嗟にエリーを呼び出した。
「エリー!このエンジンが故障したらどうすれば良いんや?」
「エンジンノメンテナンスハ、私ノ仕事ニナリマス
必要ナパーツヲ揃エテ、メンテナンスボックスニ入レテモラエレバOKデス」
「…だそうであります!」
ロブは少しづつ後退りながらスコットに敬礼した。
「逃げるな!ロブ!
お前、この一ヶ月何やっていた!」
スコットは拳を握り締め、ロブに詰め寄った。
「まあまあ艦長、それくらいで良いでしょ
ロブ航海士長もいろいろ忙しかったんですから…
それにこれは準備に追われて確認しなかった私達の落ち度ですよ」
黒沢機関長が笑顔で間に入ってスコットを止めた。ロブはすぐに黒沢機関長の後ろに隠れる。スコットは片眉を上げて渋い顔をしたが、黒沢機関長に免じて怒りの矛を納めた。
「ロブ、機関長に感謝しろ
それと、他にもエリーがメンテナンスしている所を聞いて、艦艇の隅々まで把握出来る様にしておけ」
スコットとロブは機関室を後にした。