第1章 結成!GalaxyAngels
医務室を出ると隣は救助隊のブロックになる。救助してきた患者や被害者をすぐに治療出来るように治療室への直通ドアもある。エアロックの先には黄色い救助艇が見えた。二人は中に入り救助艇を見上げる。
「これが救助艇か?
地球製のよりデカいな…」
「この救助艇、状況に応じて合体したり分離したり出来るっす」
「合体!?まさかロボットになるとか言わないよな」
「ロボットアームとかは付くっすよ」
救助艇の事を二人が話していると、目付きの鋭い男が声を掛けてきた。
「救助隊に配属されたアイン・シュタイナーです
スコット隊長の下で働けるなんて光栄です」
ブラウン系の髪と瞳、オレンジ色の救助隊員ツナギを着ている。
「俺を知っているのか?」
「救助の為なら命知らず…、『神風スコット』と言えば救助隊の中では有名ですから…」
スコットは首を傾げて、「そうなのか?」とロブに確認した。
「知らないのは先輩だけっす
それより、アインにはメイン救助チームのリーダーやってもらいます
こう見えて元ボクサー、火星チャンピオンにまでなった熱い男っすから、先輩の後を任せられますよ」
ロブは身振り手振りを交えて紹介する。
「熱いのは結構だが、無茶はするなよ
二次災害は最悪…、救助隊としては最低な結果だからな」
スコットが釘を刺すとアインは最敬礼で答えた。