第1章 結成!GalaxyAngels
そこにいたクルーの挨拶が終わり、またロブが仕切りだした。
「ブリッジクルーはこれで全員っす
あっ…肝心なのを忘れてた」
「私ヲ忘レルトハ、ナント嘆カワシイ…」
突然ブリッジ内に女性の声が響き渡り、スコットはブリッジ内を見回した。
「なんの声だ?」
「この艦の主っす」
ロブがニヤついて答えると謎の声がツッコミをいれた。
「主チャウワ!………失礼、致シマシタ
私、マザーコンピュータノ『エリザベス』ト申シマス
コノ艦ノ事ナラ、ナンデモ聞イテ下サイ」
スコットは呆気に取られていた。
「先輩!この艦の全てを制御しているA.I.のエリーっすよ」
「あっ…あぁ、よろしくな、エリー」
スコットはロブに突かれ我に返った。
「エリーは艦内ならどこでも声を掛ければ答えてくれるっす
じゃあ、次行きますよ」
ロブはブリッジの出入口でスコットを手招きした。
ロブの案内で艦長室とクルー船室を見て回った後、食堂に案内された。ロブはニコニコしながら厨房へ入って行くと、ちょっと(だいぶ?)ぽっちゃり気味な赤毛の中年女性と一緒に出て来た。
「あたしゃシェフのターニャ・ロレンツよ
あたしの料理食ったら他じゃ食えないからね!あはははっ!」
見た目通り豪快なおばちゃんの様だ。
「おばちゃんの飯は最高っす!」
ロブはまるで太鼓持ちの様に相槌を打った。